観光振興計画策定調査支援業務委託

■ 業務の概要

・長野市では、観光振興計画「1200万人観光交流振興プラン(平成19年~23年度)」を元に、毎年各地域にスポットライトをあて、地域ごとに振興を図る「イヤーキャンペーン」を展開してきました。

・イヤーキャンペーンは、キャンペーン実施地域で観光集客が増加するなど一定の成果をあげましたが、長野・北陸新幹線の延伸や、善光寺表参道の整備など観光を取り巻く環境の変化が見込まれる中、新たな視点での観光振興計画の策定が必要になりました。

・上記の背景をふまえ、本業務では、観光振興計画の見直しを図り、イヤーキャンペーンに変わる新たな観光振興計画を策定しました。

▲ 新たに策定した観光振興計画

■ 主な実施内容

・新たな観光振興計画を策定するために、長野市の観光を取り巻く環境を整理・分析するために、基礎統計調査、観光資源の洗い出し調査、一般消費者へのニーズ調査、観光協会・事業者へのヒアリング等を実施しました。さらに、新たな市場となっている「インバウンド観光」に対応するために、外国人調査員による観光資源の潜在力分析や、現地調査等を実施することで、ポテンシャルのある観光資源や、現状でのインバウンド対応状況などを明らかにしました。

・観光振興計画の策定にあたって、専門家や市民の視点を活かすために、産業振興審議会観光振興専門分科会や、市民モニター意見交換会の運営を支援しました。

・調査結果や各種検討の結果を踏まえ、これまで地域個別に行っていたキャンペーンを、全市的に統一的なテーマによって展開する「テーマ別キャンペーン」を盛り込んだ、「新1200万人観光交流推進ンプラン」の策定を行いました。

▲ 集約した市民モニター意見交換会の結果

■ 実施のポイント

・ 観光計画は、そこに訪れる観光客や、観光客にサービスを提供する観光事業者等とのコミュニケーションを図りながら策定することが重要です。本業務では、統計データやパンフレットなどの机上の情報だけでなく、外国人による現地調査や、市民の意識を把握する市民モニター意見交換会を実施することで、“現場感”のある計画策定を行いました。

・これまで地域ごとに行っていたイヤーキャンペーンを展開したことにより、地域の魅力を底上げすることができました。本計画では、イヤーキャンペーンを発展させ、底上げされた各地域を結びつけることによって、長野市内での周遊を促す「テーマ別キャンペーン」を立案しました。毎年、「四季」「体験」「善光寺表参道」「ながのの朝と夜」と言ったキャンペーンテーマ設定することで、テーマに沿った観光集客を図ることができる計画になっています。

▲ テーマ別キャンペーンスケジュール

■ 成果と反響

・現在、「新1200万人観光交流推進プラン」に沿って、「四季の彩り」キャンペーンを実施中です。四季の彩りキャンペーンでは、長野市の四季の魅力を訴求するために、季節の花やイベントなどを活用したキャンペーンを展開しています。

▲ 新たに開設されたキャンペーン特設サイト