観光振興を目的とした受入環境整備に関する調査
- 実施年度:
- 平成23年度
- 発注元:
- 北陸信越運輸局
■ 業務の概要
・お祭りなどの国内イベントを、インバウンド推進における大きなポテンシャルあるものと捉え、そのプロモーション及び外国人の受入環境整備を行いました。
・外国人観光客の利便性や満足度を向上させることに加え、イベントを国際的にプロモーションすることにより、東日本大震災以降の風評被害を払拭することを目指しました。
・長野県松本市「国宝松本城太鼓まつり」、飯田市「いいだ人形劇フェスタ」、新潟県佐渡市「アース・セレブレーション」の3つを対象とし、各地域特性に合わせて事業を推進しました。
■ 主な実施内容
・各イベントごとに、外国人観光客に効果的な多言語ツール(パンフレット、Webサイト等)について検討し、それに基づいたツール制作を行いました。
・海外テレビ局の招聘や、twitterやUSTREAM等のインターネットサービスの活用により、国内イベントを海外にプロモーションしました。
・様々な言語圏の外国人モニターを動員し、また外国人観光客に対するアンケート調査を実施することにより、イベントごとの外国人観光客に対するポテンシャルや課題を把握し、とりまとめました。
■ 実施のポイント
・インバウンド事業においては、ターゲットとする外国人や地域のポテンシャルごとに必要となる施策が異なります。そのため本事業では、英語圏、中国語圏、韓国語圏の3言語ごとの調査を各地域で行うと共に、当法人の有する外国人アドバイザーをはじめとした様々な国籍のネイティブによる視点を地域に投入することで、ターゲットや地域ごとの有効な施策を具体的に検討いたしました。
■ 成果と反響
・イベントに伴って、地域全体での受入環境整備が重要となることや、外国人に対しては日本の伝統文化だけでなくそのアレンジも重要であること等を明らかにし、国内各地域のイベントにおける受入環境整備の方法をモデル化しました。
・本事業の結果を広く共有するために、イベント主催者や自治体関係者にお声がけし、報告会を開催しました。会場には、外国人モニターや、海外プロモーションを専門的に行う事業者を招き、国内イベントのインバウンド推進についての意見交換も行いました。出席者からは、「外国人の生の声がきけて非常に興味深い」「インバウンド推進には、マーケティングとターゲットの選定が重要であることを実感できた」等の反響の声をいただきました。