理事長メッセージ

 SCOPは全国的に例を見ない異色の大学発ベンチャーです。大学発と言えば理工系の大学ベンチャーばかりですが、我々は社会科学分野で起業し、補助金等の支援的な資金に頼らず独立採算で成長を続けてきました。
 設立当初は大学の知的資源を活用した地域課題解決のモデル事例として注目されましたが、その後、シンクタンク機能を高め、現在では長野県内市町村のみならず、中央省庁の調査・計画等を手掛け、地方シンクタンク協議会の幹事団体も務めさせていただいています。

 当法人の活動エリアや規模は年々拡大しつつありますが、活動方針は変わりません。
 ・ 「永続的な活動を前提とした事業型NPOであること」
 ・ 「独立系シンクタンクとして中立性・第三者性を担保すること」
 ・ 「型に嵌めないオーダーメードのソリューションを提供すること」
 ―これらは、創業以来一貫して続けていることです。

 一方、わが国全体を見ると、社会・経済は成長が鈍化し、国にも地方にも様々な課題が山積しています。
 先が見えない時代だからこそ、地域ビジョンに対する熟議と実効力のある計画・事業が求められます。こうした厳しい時代にこそ、シンクタンクがその存在意義を発揮するべきだと考えています。
 私たちは、こうした時代の要請に応えられる「地域や社会を元気にする“面白いコト・新しいコト”を企画する存在」たることを目指しています。このためにも、調査や計画策定を行うだけでなく、地域課題を解決するための社会実験の実施やその事業化など、既存のシンクタンクの枠組みに捉われない機動的な活動を積極的に展開していく所存です。
 地域や社会を元気にするため、行政・企業・市民団体を問わず、様々なアイデアを持った皆様と連携し、パートナーとなることが私たちの目指す姿です。

特定非営利活動法人SCOP
理事長  鷲見 真一