SCOP10周年記念ロゴ

ミッションステートメントでは、SCOPの10年間の活動を振り返りながら、私たちの変わることのない信念を再確認しつつ、これまで得られた成果や現在私たちが感じている課題を明らかにしました。さらに、その課題解決のためにシンクタンクとして何をすべきか――これからのビジョンと私たちのミッション、それを実現するための手法として新たな事業の方向性を宣言しました。

これまでのSCOPの歩み

SCOPの10年の活動は大きく下の3期に分けることができます。しかし、私たちの業務に対する基本姿勢は一貫して10年間変わっていません。


これまでの歩み 変わらぬ4つの基本姿勢

10年間の成果と見えてきた課題

この10年間を総括すると、人的資本や信頼関係、業務を通して蓄積された知識や技術など多くの成果がある一方、見えてきたのは「行政が良い設計図を描いても必ずしもうまくいかない」という大きな課題でした。

私たちがこの10年間携わり、培ってきた計画策定の技術やそこから導き出された直接的な事業だけでは、地域の問題は解決できなくなっています。

これからは、企業やNPO、市民が連携しながら、地域の問題に取り組む「ガバナンス」の発想が必要であり、そうした行動を引き出す技術が新たに求められています。


10年間の成果と見えてきた課題

これからの日本社会における各セクターの状況を表すと下図のようになる。コミュニティは弱体化し、企業セクターはビジネスにならないものには消極的となり、行政セクターは財政悪化により提供サービスの範囲が縮小する厳しい未来を示している。


負の未来像


Mission Statement ミッションステートメント

そこで、私たちは目指す未来像に「地域のガバナンスが機能し、イノベーションによって共進する社会」を掲げました。

このビジョンを実現するため、行政・NPO・企業・コミュニティといった各セクターと連携した事業を行いながら、課題解決を図ることのできるローカルガバナンスを担う組織と人材を育成すること。それがSCOPの新たなミッションであると考えています。

ミッションの実行にあたっては、日本ではまだ取り組み例の少ない「信州フューチャーセンター」の設立や注目されるクラウドファウンディング事業の実施など、新しい事業の展開に積極的に取り組んでいきます。


目指す社会像
使命
手法、信州フューチャーセンター

中でも「信州フューチャーセンター事業」については、地域にイノベーションをもたらす有効な手法として注目し、いち早い実現に向けて取り組んでいきます。


※フューチャーセンターとは
政府や自治体、企業、市民など組織や立場の異なる多様な主体が集まり、横断的な対話を通じて新たな知の創造を促し、さまさまな課題解決を図ることを目的とした施設。ヨーロッパで生まれ、設立の動きが拡がっている。